特別研修と認定考査対策のための参考書

新問題研究 要件事実(司法研修所編) 1650円

特別研修の募集要項に、「必読図書」として紹介されています。
大変コンパクトで読みやすく、訴訟物、要件事実、請求原因事実、抗弁などの基本について、およそこういうものだということが掴めるように感じました。
また、司法研修所編集なので、認定考査において、要件事実(請求原因事実)などの考え方、書き方などは、本書に従っていればよい、という安心感もあります。
一方、認定考査に出そうな要件事実(代理、不法行為など)や立証などが全て記載されているわけではないので、他の本も勉強する必要があります。

ながめてわかる!認定考査対策と要件事実の基礎(小山弘著) 3850円

第3版 ながめてわかる! 認定考査対策と要件事実の基礎―司法書士 特別研修―
『第3版 ながめてわかる!司法書士 特別研修 認定考査対策と要件事実の基礎』別冊 司法書士認定考査過去問題・解答集〔第1回~第18回〕

同期の受講生の皆さんには、「認定司法書士への道(蛭町 浩, 坂本 龍治著)」を持っている方が多かったのですが、3分冊!になっており、ボリューム的に、手が出ませんでした。
そこでボリューム的に適当と思われた本書を読んでみました。
チューターと7人の受講生の会話形式になっており、読みやすいという人も多いかもしれませんが、私としては、一人称の文章で堂々と正面から論述されている参考書の方が好きです。
一方、認定考査対策と同時に、司法書士が裁判業務をするにあたっての考え方の基本などについて大変丁寧に書かれていて、内容は、すばらしいものだと思います。

(小山先生は10回と言っていますが)本書を3~4回しっかり読み、別冊になっている過去問集(2860円)を実際に解く練習をすれば、認定考査(要件事実に関するところ)は大丈夫のような気がしています。

要件事実の考え方と実務(加藤新太郎編著) 4180円

要件事実の考え方と実務〔第4版〕

特別研修の募集要項に、「参考図書」として紹介されています。
本分野の第一人者の著名な先生が書かれている、定評のある教科書です。
大変読みやすく、分かりやすく記述されていますが、認定考査対策を超える範囲まで記述されていると思われるので、今回の基本テキストにすることはあきらめて、小山先生の本に書かれていないことを調べたり、記述を比較したりと、参考書的な使い方をしています。
実務で裁判業務をやるようになったら、何度も読み返すような本になる気がします。

簡裁訴訟代理等関係業務の手引(日本司法書士会連合会編) 3520円

司法書士 簡裁訴訟代理等関係業務の手引〈平成29年版〉

特別研修募集要項の「必読図書」です。
認定考査には、要件事実論の他に、簡裁代理権の範囲司法書士倫理の問題が出題されます。
要件事実論で高得点を取るのはなかなか難しく、この簡裁代理権の範囲、司法書士倫理の問題を落とさないことが、合格のカギだそうです。
この本の「Q&A」の章をしっかり読むことが対策になると伝え聞いていますので、毎日少しずつ読んで試験日までに数回繰り返せれば、と思っています。