司法書士試験テキスト紹介 オートマとオートマプレミア
受験勉強の当時(2018年12月)、旧ブログで「オートマプレミアからオートマへ」という記事を書きましたが、今でも閲覧数が最も多い記事になっています。
オートマプレミアからオートマへ – 司法書士試験 足りないものを考え実行する (muragon.com)
オートマとオートマプレミアをメインテキストとして活用して、無事合格できましたので、新ブログでも記事を改訂して、紹介したいと思います。
1.読む順番、併用した方が良い?などについて
初めての科目を勉強する場合、いきなりオートマプレミアというわけにはいかないと思いますので、最初は、初学者にも大変読み易いオートマから、ということになりますが、複数回読んだ後や2年目以降の試験準備をする場合は、オートマプレミアに絞っても問題ないと思います。
(合格した年は、民法、不登法、会社・商登法を中心にオートマを併用しましたが、直前期に中心となったのはオートマプレミアでした。)
2.オートマプレミアのメリット
①必要な情報がコンパクトにまとまっており、常に持ち運んで通勤時間などに繰り返し読みし易い。
②記述順がオーソドックスなので、オートマ過去問などで間違えた項目に戻ることが容易。
(ただし項目索引がありません。数少ない改善希望点です)
③科目間横断的、科目内関連事項の記述が充実している。
(オートマプレミアのキャッチコピーそのままですが)
3.オートマプレミアの注意点(ひるがえってオートマの利点)
①不登法、商登法において、具体的な登記申請情報例や登記記録例の記載は、(そもそも本の厚さが違うので、)オートマの方が充実している。登記申請情報例や登記記録例を視覚的に眺めることで定着する記憶もあるので、別の教材などでカバーしたい。
②最新版への改訂はオートマの方が早い。
不登法の「法定相続情報証明制度」などは何も知らないまま試験を受けました。独学者のつらいところですが、オートマでもオートマプレミアでも最新版を使うことは基本として、ネットなどで最新情報を得る必要があります。(新設や改定された制度は、本試験で出題される確率が高いです)
4.オートマプレミアの内容で必要十分?
午前30問・午後30問で合格に十分おつりがくる年が多いですが、オートマプレミアに書いてある知識だけでは午前30問・午後30問が取れない、ということはない、と断言できると思います。
全部の選択肢の正誤判断ができるということではなく、オートマプレミアの記述事項と選択肢の組み合わせの関係から正解を導き出すということでは、おそらく午前32~33問、午後32~33問も可能と思います。
コンパクトとはいっても、それをしっかり使いこなせるまで理解・記憶するのは大変で、私も長く挑戦しましたが、ちょっとした理解不足や勘違いで、午前30問・午後30問の同時達成は一度もできませんでした。(午後32問が一度だけ、午前は29問が最高点でした)
5.オートマプレミアのおすすめ使用方法
通勤電車、出張の新幹線などで、ひたすらオートマプレミアを読む、というのが平日の勉強の中心でした。(民法、不登法、会社法から2冊、その他科目から1冊を持ち歩く)
そのテキスト読みを効果的なものにするために、休日には以下のことをしました。
①オートマ過去問などで間違えたところはオートマプレミアに必ず戻る。
→ オートマプレミア記載事項であれば、マーカーでマーキング。
→ 記述が見つからなければ、余白に当該事項を記入。
②民法、会社法については、六法で条文を参照しながら、休日にも精読する。
③まとめメモを余白(または別ノート)に作成する。
オートマもオートマプレミアも、文脈の中で理解して記憶する方針が一貫されていて、表での項目の整理があまりなされていません。
この方針は自分にも合っていて、会社法の細かい規定などもあまり表に頼ると、かえって記憶が難しい、と感じることが多かったです。
一方、民法などでも、簡単な表(というより箇条書きメモ)を整理しながら作成すると、頭に入りやすい事項は確かにあります。
合格した年には、自分の記憶があいまいと感じる項目について、直前期に、オートマプレミアの記述をもとに自分でメモを作成しましたが、大変有効であったと思います。
(例:弊ブログ記事 改正民法のポイント整理② 求償と二重弁済時の処理のようなノートを作成)