広く浅く長く人間関係をつくる ~「本を読む人はうまくいく」~

・広く浅く長く人間関係をつくる
・社会資本とは、簡単に言えば、「あなたが持つ人間関係のネットワーク」のことだ。現代社会では、このネットワークの「広さ」と「多様性」が重要性を増している。専門性を極める時代は終わりつつあるのだ。
・特に重要なのは、「思いがけない機会」は、往々にして「弱いつながり」から生まれるということだ。
(以上、この本の長倉顕太さんの言葉)
・ネットワークの中でよい評判を獲得する最も確実な方法は、自分の知識や人脈を惜しげもなく、ギブすることです。
・ネットワークのハブになって、人と人とをつなぐことは、「負けないギャンブル」のようなものなのです。
・「強いつながり」を恋人や家族にミニマル化して、友情を含めそれ以外の関係はすべて貨幣空間に置き換えるのです。
(以上、橘玲さんの著作より)
・仕事の本質は、目の前の穴を埋めることです。穴が開いていたら困る人がいるだろう、だから埋める。その延長線上に偉業があるかもしれないし、ないかもしれない。
・人に頼まれて、付き合いで仕方なく何かをやる。煩わしいかもしれないが、それでも一生懸命やると、結局は自分のためにもなるのです。
(以上、養老孟司さんの著作より)
司法書士の仕事も、広く浅く長く人間関係をつくること
どこかターゲットを決めて売り込むというよりも、声がかかるのを待つことが多い職業である。
声がかけられる、相談ごと、頼みごとは、多岐にわたる。
法に触れることが確実であったり、絶対に自分では無理だとわかること以外は、「やるだけやってみます」とやってみる。
信頼関係を築けない人の依頼を受ける必要は全くなく、カスタマーハラスメントはあり得ない。
でも、引き受けた以上は、誠心誠意、一生懸命やる。
頼まれごとが終了すれば、いったん関係は終わるようにみえるが、また何かあったときに声をかけてもらえる。
そういう意味では長い人間関係だし、つぎに声をかけてもらえるときは、全く別の内容の、別の方の紹介であったりする。
執着すること、依存すること、支配しようとすることは転落のはじまり
昨今の、男女関係を含む人間関係のトラブルは、本来縁のなかった人に、縁がなかったと分かった後も執着したり、ある特定の人に身も心も依存してしまったり、あるいは、本来縁のなかった人を支配しようとすることで起こっているように思います。
どちらにとっても悲劇です。
それよりも、ふだん日常にある(あるいは思いがけない)、縁(人と仕事)を大事にして、その一つ一つに誠意をもって対応はするものの、その結果やその人に執着しすぎることのない、淡々とした生活をするだけで、確実に自分の世界も広がっていくことを実感しています。