午後の部 本試験体験談2
午後の部に取り組む際の、(マークシートを70分で終え、記述式に110分の時間を残すための)私自身の方法論をまとめると次の通りです。
1)全体をざっと眺めて(読みこむわけではありません)、明確に○×が判別できる肢を探します。
このとき、文章の短い肢にまず目が行きますが、短い肢の判別がいつも明快であるとは限りません。
このときの嗅覚や正確性に、自分の日々の努力(基礎力)が出るように思います。
2)あとは、組み合わせに必要な肢だけをしっかりと読み、判断を行う。迷う肢に対して(目安として1分以上は)考え込まない。
午前の部も、基本的には午後と同様に、あくまで○×が明確な肢を軸足にして考えて、よく分からない肢は判断しないという姿勢で臨んだ方が、私の場合は、正解率が高かったです。
時間的な余裕は、あくまで明確な肢の判断の再確認に使います。
前回に引き続き、31年度の試験問題を振り返ります。
本試験成績としては、不登法10/16問(近年で最低のでき)、商登法6/8問、その他科目11/11問正解でした。
ざっと眺めると、オが○であることに目が行きます。アオかエオなので、アとエを読みますが、アは焦っている頭では意外と考えがまとまりません。あまり拘泥せず放置して、エを読むと、「保全命令の申立てを却下する裁判に対しては、」を「仮の地位を定める仮処分命令の申立てを却下する裁判に対しては、」と書き換えて少し複雑そうに見せただけの明確な○の肢であり、5エオを正解として終了です。
ちょっと全体を眺めにくいですが、エが明確な○です。ウが×っぽく、オは大きな○なので、エオが正解で終了です。文章を順に読んでいたら結構時間がかかりますが、エ→ウ→オと読んで判断すれば、1~2分間で終了できそうです。
ざっと眺めても明確な○の肢が見つかりません。こういう場合は、×だと思われる肢を探します(×の方が見つけやすいため)。アについて、登録に関する事務は司法書士会連合会のはずだから×っぽいです。ウについて、通知先は法務局の長のはずなので×っぽいです。アとウが×とすれば、3イオが正解です。この問題は迷いだしたらいくらでも時間がかかりますが、上記ぐらいの判断で決断するしかありません。
アが大きな○、エが大きな×として、1アウ正解と決断します。
ウがよくある問題で大きな×です。イウかウオですが、イが○、オが×なので、5ウオを正解とできそうです。
アが基本事項で大きな○であることにまず目が行きます。ウも基本事項で大きな○です。そうするとイオが正解であることになりますが、さすがに正解肢を1つも確認しないわけにはいかないので、イとオを念のため確認します。イは大きな×、オは考え込まずに、3イオ正解とします。
次回は、不動産登記法ですが、不動産登記法はたくさん間違えましたので、自分がどういう風に間違えたかという点も併せて書きたいと思っています。