測量士補試験を受けました
測量士補試験合格は土地家屋調査士へのステップ
「いつも仕事の領域を広げるような勉強をしていたい」、と人に勉強を教える講師の仕事と同じくらい、自分でする勉強も好きなのですが、いまは土地家屋調査士になるための勉強をはじめています。
司法書士の仕事をしていると、建物の滅失登記の本人申請のサポートをしたり、あるいは、相続手続きのときに未登記の建物が見つかって、自分で表題登記をしてしまいたいと思う場面が結構あります。
土地家屋調査士になれば、ばりばりに測量の仕事はしなくても(できなくても)、いまの司法書士の仕事が広がる方向にいくのは間違いありません。
さて土地家屋調査士試験ですが、測量士補試験に合格すると、土地家屋調査士試験の「午前の部」の試験が免除になり、土地家屋調査士試験合格者の9割以上の方が、その方法をとるそうです。
私ももちろんそのルートを、ということで、5月18日(日)東大駒場キャンパスで受験をしてきました。
試験勉強で準備したもの

テキストはこの1冊に絞りました。
あとは、国土地理院のホームページに掲載されている「測量士補試験過去問・解答」5年分だけです。
本当は、国土交通省制定の「作業規定の準則」がほとんどの試験問題のベースになっていますので、これをきちんと読むのが勉強の王道です。(テキストにもそう書いてあります)
ただし、1条~715条もあって、両面印刷しても相当分厚く(司法書士試験の不動産登記規則よりもボリュームあり)、今回は印刷はしたものの持っているだけでした。
勉強方法
(1)計算問題
XY座標、極座標、簡単な三角関数、単位を適切に変換すること、ができれば、(たとえば大学受験で数学を受験科目として勉強した方であれば、)得点源となります。
大学生になってからは(電卓でしか計算しないので)ほとんどやってこなかった筆算(たとえば、189.3×32.1とか)をしなければならないときもあってイヤになるかもしれませんが、計算は完璧にする必要はなく、5択から近いものを選べばよいので、できるだけ手抜きをするパズルだと思いましょう。そこまでいけば、もう合格レベルだと思います。
(2)知識問題
テキストを2回読み、テキストに掲載されている予想模試をしてみたら、28問中18問正解で、合格ラインぎりぎりでした。
すでに本番試験3日前だったので、あらためて結構難しい、とあせりました。
計算問題はほとんど満点なのですが、知識問題はかなりの割合で間違えました。
(3)直前3日でやったこと
計算問題は確認だけして、知識問題に絞りました。
テキスト掲載の過去問、過去5年分の過去問の選択肢の記述の正誤を1つずつ、テキストの記述で確認するという作業をしました。
試験本番と結果
試験会場に着くと、自分の席が、4人並びの真ん中側の席で、少し暗い気持ちになりました。
司法書士試験8回の経験中、2回真ん中側の席になって暗い気持ちになったのを思い出しました。
トイレに行く際、通路側の人に1度立って頂くことになるので、申し訳ないのです。
それはさておき、今年の試験問題は、昨年、一昨年の問題より、解きやすいように思いました。
試験時間3時間のうち、2時間15分が経った頃、見直しも終了し、集中力も切れ、やはりトイレにも行きたくなってきたので、手をあげて途中退席することにしました。
結局隣の方には立って頂いて、申し訳ありませんでした。
(この歳のおじさんには、3時間ぶっ続けというのはやはり長い。。。)
本日、予備校のホームページで答え合わせをしました。28問中25問くらい(途中退席者は問題を持ち帰れません)正解でホッとしました。
地図の読み取り問題で、10分くらい一生懸命探したのに、「電波塔」の地図記号が見つからず(老眼にはきつい問題です)、やはり不正解でした。
電波塔さえ見つかれば、「税務署は電波塔の東にある」という選択肢を✖にするだけの問題だったので、この問題は心残りです。途中退席せず、電波塔を見つけるまで頑張ればよかった!
最後に
「測量士補試験対策は、過去問がすべてだ」と強く思いました。
国土地理院ホームページに載っている過去5年分の過去問だけでも良いと思います。(+テキストにも頻出過去問が載っています)
知識問題:過去問の選択肢の記載 → テキストで正誤を確認(細かすぎて無視すべき肢もありますが)
計算問題:過去問を実際に筆算で解く、できるだけ簡単に計算するように自分なりに工夫する
をしておけば、合格点28問中18問正解を、ある程度余裕をもって超せる、と思います。