「司法書士になることは現代最強の生き残り策である」の紹介
受験勉強を始めた頃、山本浩司先生の著書「こんなにおもしろい司法書士の仕事」(中央経済社刊)を読んで、将来のイメージをいろいろ膨らませ、勉強をがんばる動機付けの一つとなっていました。
先日(コロナ禍での閉店前)、書店の司法書士コーナーをチェックしていたら、山本先生のおそらく最新刊の「司法書士になることは現代最強の生き残り策である」を見つけました。
開業準備中(コロナ影響で停滞中ですが)の我が身においても、勇気づけられる内容であることが予想され、即、購入しました。
予想通り、前向きに頑張ろうという気持ちになれる内容でしたので、紹介します。
「第1編司法書士を知る」、「第2編司法書士試験に合格する」、「エピローグ」の3部から成っていますが、今回は、第1編の章立てから内容の概略とエピローグを含めた全体を読んでの感想を紹介します。
第1編
第1章 司法書士は最強の生き残り策
第1節 登記の専門家、司法書士
第2節 不動産取引市場の現状
第3節 個人としての生き残り策、司法書士
・司法書士は生き残り策として最適解である
→団塊ジュニア世代こそ、本気を出してやってみるべき
・定年のない仕事は魅力的
・ほかの資格仕業はどうか
→結論。司法書士が良い。
第2章 コネなし・カネなし・経験なしから最短最速独立
第1節 司法書士は、短期合格即実戦配備
・合格者はすでに鍛えられている
・先輩に助けてもらい、仲間同士で助け合う。
・驚くほどお金がいらない
・試験制度は平等公平
第2節 試験委員の親心
・試験の内容→実務に直結
第3節 学習内容の一例
第3章 仕事のスタイル
・情報はやまほど入る
・開業後の研修
第4章 資格の力
・司法書士は業務独占資格
そして「エピローグ」では、
「平成の初め、実質的に世界一であった経済、また、世界でも圧倒的な対外資産、個人資産を有しながら、30年で見事にこれを食いつぶした政府の経済運営の下手さ加減には言葉もでません。」
「平成は、団塊の世代の雇用を守るために企業は生産性を下げ、銀行を守るために世界一の金融資産が何も利息を生まない国を作りました。」
「どうやら政府は、2042年問題について、明確な制度改革を打ち出すことはせず、対症療法でだましだまし団塊の世代に年金と医療費を払い続ける国とする方針です。」
だからこそ今こそ自分で考え動き出しましょう。司法書士になることはその中でもおすすめの道です、ということが述べられています。
バブル期の後の就職氷河期になんとか一部上場企業の正社員営業マンになって25年以上勤めながらも、「自分の前の世代の声が大きすぎ、自分たち世代は割を食っている」(若い世代も選挙にいくことをしないなど、声をあげていない責任はありますが)と感じてしまう閉塞感を打破するために、人生の再スタートを目指す40代~アラフィフへの「エール」になっています。
(私はこの本を読む前に、会社を辞めてしまいましたが。)
実際、司法書士試験合格者の平均年齢はどんどん上昇してきており、平成31年度に初めて40歳を超えたようです。
今回紹介した本
「司法書士になることは現代最強の生き残り策である
~コネなしカネなし経験なしから最短最速独立!~」
山本浩司
早稲田経営出版(2020年3月)