第20回認定考査解答例速報

第20回認定考査を受けてきました。忘れないうちに再現です。

若干、実際の解答よりも省略しています(特に評価根拠・障害事実の記載)
解答確認していないので、抗弁→再抗弁の構成が間違っていたり、大間違いしている箇所がある可能性大です。

2時間は司法書士試験午後と比べれば十分ですし、上位4%に入らなくても、40点/70点で合格なので気持ちは全然違います。

第1問
(1)訴訟物:賃貸借契約の終了に基づく目的物返還請求権としての建物明渡請求権、1個

(2)請求の趣旨:YはXに対し、甲建物を明渡せ。

(3)請求原因1(契約期間の終了)
① AとYは、令和2年4月1日、甲建物について、下記賃貸借契約を結んだ。
 賃料1か月15万円、期間:令和2年4月1日~令和3年9月末日
② Aは、令和2年4月2日、①に基づきYに甲建物を引き渡した。
③ Aは、令和2年10月1日に死亡した。
④ XはAの子である。
⑤ Xは、令和3年3月3日、Yに①の契約を更新しない意思表示をした。
⑥ 令和3年9月末日は経過した。
⑦ Xが契約を解除する理由が正当である評価根拠事実(具体的に列挙します)

請求原因2(無断転貸による解除)
①’ 上記①~④、⑥に同じ
②’ YはBとの間で、令和3年12月1日、甲建物について下記賃貸借契約を結んだ。
  賃料1か月10万円、期間は定めていない
③’ Yは、同日、②’に基づき、甲建物をBに使用させた。
④’ Xは、令和4年3月3日、①の契約を解除する意思表示をした。

(4)抗弁1(請求原因1に対し、解除理由が正当であることを障害する事実)
1⃣ Aは長く借りてほしいと言っていたこと、など

抗弁2(請求原因2に対し、転貸に対する承諾があったとの抗弁)
1⃣’ Aは①の契約の際、「誰に貸しても構わない」と転貸を承諾していた。

抗弁3(請求原因2に対し、非背信性の評価根拠事実)
1⃣’’ Bは、Yの妻のおいであり、一緒に働いていたこと、など。

(5)再抗弁(抗弁3に対し、非背信性の評価を障害する事実)
⓵ Bは有名な不良であり、不良仲間を甲建物に宿泊させていること、など

(6)140万円、簡易裁判所に提起することができる。
理由:建物の価額が250万円の建物明渡請求訴訟の訴額は125万円と算定されるから。

(7)①占有移転禁止の仮処分
②Bに対する甲建物の建物明渡し請求権(自信なし。試験ではごちゃごちゃ書きました)
③保全命令手続きにおいて、文書送付の嘱託の申立てはできない。
理由:民事保全手続きでは、疎明は即時に調査できるもので行わなければいけないが、文書送付の嘱託はそれに該当しないから。

第2問
(1)所有権に基づく返還請求に対し、即時取得したとの抗弁の要件事実
① Yは、Aから、令和3年7月1日、甲絵画を15万円で買った。
② Aは、同日、甲絵画をYに引き渡した。

(2)即時取得の成立には、条文上は、①取引行為、②占有の開始、③善意、④無過失、⑤公然平穏、が要件となっているが、民法上③、④、⑤は推定されるので、①、②の主張で足りる。(③、④、⑤でないことは相手方の再抗弁となる)

(3)裁判所の職権で証人尋問はできない。
理由:弁論主義により、主要事実の主張やその立証方法や対象は、当事者の申し出によるものでなければならないから。

第3問
(1)依頼を拒むことができる。
理由:登記申請代理業務と異なり、簡裁訴訟代理等関係業務については全ての依頼を受任する義務はないから。

(2)相談に応じることはできない。
理由:相手方の協議を受け、賛助し、信頼関係が形成された事件については、相談を受けることはできないから。