今日できることを淡々と丁寧にやる

「絶対悲観主義」(楠木建)と「運気を磨く」(田坂広志)の2冊の本を読みました。
ずいぶんと毛色は違う本ですが、言っていることは同じことのように感じました。

「絶対悲観主義」においては、
・夢に向かって全力疾走
・希望と期待は大きく持って常に前向きな気持ちで → 叶わないことの方が圧倒的に多い
というようなことばかりでは、長い人生、持続できないから、期待はほどほどにして、
「今日できることを淡々とやりましょう」 → かなう希望は、かなうこともある
というようなことが述べられています。

「運気を磨く」では、
・不安、絶望、後悔など思い悩むことは、全く意味がない。
 → 逆に、不安なことを実現させてしまう恐ろしい力となる。
よって、
「現状を他人のせいにはせず、全て自分で引き受ける覚悟を決める」
「今日できることに集中する」
そうすれば
「逆境を克服する手段は与えられ」
「あるべき自分になるように自然と導かれる」
と述べられています。


私も50数年生きてきて、勉強や仕事、そして生活において、過去のことを後悔して思い悩んだり、将来の不安にかられたりすることが、どれだけ自分を消耗させるのかを実感してきました。
そんな時間があったら、「今日できることを淡々と丁寧にやるだけだ」といつも言い聞かせるようにしています。
今だったら、せっかくご依頼頂いた司法書士・行政書士の仕事を1つ1つ丁寧に誠実にやるだけだ、です。

司法書士試験勉強においても、(自分を短期間あおって追い込んで、それで確実に合格できる試験ではないので)作戦と計画はしっかり立てて(これは思い悩むこととは違います)、あとは日々、淡々と丁寧に勉強を積み重ねていくしかありません。
そして、受かるときがきたら受かる、という心持ちで継続したいです。
(自分も、毎年、絶望的な気持ちを繰り返していましたので、難しいことは重々承知です)

最後に、2冊の本で特に記憶に残った記述を紹介します。
「焦っても何の役にも立たない。後悔はなおさら役に立たない。前者は過ちを増し、後者は新しい後悔をつくる。」
(ゲーテの言葉だそうです)
「なるようにしかならないけど、なるようにはなる」
(過度の期待と心配は無意味ですよね)