司法書士試験 記述式対策 みるみるわかる商業登記法 等

今回は、商業登記法の記述式対策用のテキストです。

記述式本試験成績(平成28年度→31年度)

<不登記述>7.0→11.5→27.5→25.5/35
<商登記述>11.0→4.0→16.0→19.5/35

商登法の記述式試験については、時間切迫で苦しんだ記憶しか残っていません。
15時ちょうどくらいから、40分で不登法記述式を半分だけ解き(後半は白紙)、最後の20分で商登法記述式を殴り書きで何とか全部埋めて、4.0点だった平成29年度が、一番の思い出です。20分では無理です。
(それでも合格発表日まで淡い期待を持っていました。試験後に自分が何を書いたかの記憶があるわけがなく、そんなにひどい答案だったのかな?と一度だけ、答案の開示請求をした年です。)

本試験で問われた登記(特徴的なもの)

平成31年度 : 吸収合併による変更
平成30年度 : 会社継続
平成29年度 : 本店移転、解散
平成28年度 : 吸収分割による変更

うかる!司法書士 解法パターンで学ぶ書式80 商業登記編

うかる! 司法書士 解法パターンで学ぶ書式80 商業登記編【第2版】

オートマ記述式のハードルは結構高いです。最初は、「こんなに沢山のことを、ピックアップして、整理して、書かなければならないのか?」と呆然とした記憶があります。
よって、本テキストでまず1件1件書式を書くことから始めました。
・単純なひな形集ではなく、別紙方式の問題集になっていることで、より一層、知識が定着しやすくなっていると思います。
・2015年以降改訂されていないようです。もっと改訂を望まれても良いテキストだと思います。

みるみるわかる!商業登記法

司法書士 みるみるわかる! 商業登記法 第7版 (W(WASEDA)セミナー 司法書士)

オートマの記述式対策の部分のダイジェスト版になっていることが、最大の特徴だと思います。
オートマよりも各項目をシステマティックにまとめていて読み易いです。
・オートマを通読することは相当時間を要しますが、本書を通読するだけだったら、1~2日でできるので、直前期の知識の整理に大変役立ちました。
・平成31年度試験では、直前整理に本書を数回眺めていたおかげで、時間切迫で焦りまくっている中、ほとんど無意識に「吸収合併による変更登記」を書く手が動いたことで、合格できたと思っています。
本当に、そんなちょっとしたことが良い目に出るか、悪い目に出るかで、結果が正反対となる怖い試験です。

オートマシステム商業登記法<記述式>

司法書士 山本浩司のautoma system 商業登記法 記述式 第7版 (W(WASEDA)セミナー 司法書士)

・上記で述べたように、基礎から順番に固めていくというよりも、最初の問題から初学者にはハードルが高いです。(中上級者でも難しい論点もあると思います。私も相当ありました。)
自分の理解の難しい論点にあまりこだわって、自信喪失したり、苦手意識を持たないようにする心掛けも大事と思います。
・一方、試験で問われる登記や、登記できない事項を見つけるパターンなどは、ほとんど網羅されていると思いますので、本書の問題が8割くらいできるようになれば、十分に合格レベルだと思います。(下記のように、私の作戦では、商登法は5割得点でOKでした。)

私の記述式対策まとめ

記述式の実力(というより約110分間で落ち着いて答案を作成する集中力と根気)に全く自信がなかった(若い頃はもう少し集中力があった。老化です。。)ので、
①マークシート式で基準点+8問分の上積みをして、記述式は基準点突破だけを目的とする。
記述式基準点突破するために
②不登法に、より時間をかけて(60分/110分)、6~7割の得点を目指す。
③商登法は、(自分はあまり点を取れないので)、少しややこしいなという論点はすっ飛ばして、分かるものから7~8割埋めて、5割の得点を目指す。
という方針で臨みました。

平成30年度と平成31年度は、②と③について目標達成できたと思います。